東御市発足20周年記念 吉田遠志展 YOSHIDA TOSHI
- 第一部2024.09.14 sat ~ 10.20 sun
- 第二部2024.10.24 thu ~ 12.01 sun
人間の混沌とした社会よりも
動物の世界が優位に立つと 信じている
強く言いたいのは 動物はもっと気高いということ
水場を譲り合って憩い
共存する動物たちにくらべ
虐殺や戦争をくりかえす
なんと愚かな人間 画家の目は自然の側におかれ
アフリカの大草原で見た
動物たちの咆哮
長野で制作した世界最大の多色摺木版を含む
油彩、木版画約200点
吉田遠志 初の回顧展
丸山晩霞の盟友で、明治の天才画家・吉田博と女流画家の先駆け・ふじをの長男。弟夫妻は版画家・吉田穂高、千鶴子、五男の司、姪の亜世美も版画家という吉田ファミリーの戦後の家長。幼少期に下肢に障がいを負い、室内や動物園で絵を描いて過ごすことが多かった。父博の工房に弟子入りして、伝統を継承するが、新しい時代の中で父との確執も生じ、それを超えて独自の世界観へ入っていく。全米で木版画の講習、実演を行い、高い評価と実績を築いた。アジア、欧米、南米、豪州、南極、アフリカと世界中を巡り取材、晩年はアフリカの野生動物の生態に心を打たれ、多くの作品を制作、それは『動物絵本シリーズ』へと昇華し、世界中で愛された。亡くなるまで「平和と共存」の大切さを伝えつづけた。
これまでは、吉田ファミリー展など、系譜の一人として紹介されるのみであったが、今回は日本初の吉田遠志の回顧展。初期の油彩はもちろん、木版画は全時代からピックアップ。長野県美麻村(現大町市)で制作した、世界最大の多色刷り木版画(1.5×2.1m)の≪最良の日≫、≪飛び立つ≫も特別展示。会期中に作品を入れ替えて、二部制で開催します。※会期中、丸山晩霞作品の展示はごく少数です。
長い沈黙から目覚め、
いよいよ光を浴びる吉田遠志。
≪Whirlpool≫1949年(油彩)
≪Lost World≫1964年
≪ホーリークロス山≫1966年
世界に誇る、第一級の画業を
見逃すことなかれ。
≪ゼントウペンギン≫1977年
≪バオバブの木と犀≫1979年
地上の原理を人間も守れ。
野生動物は、愚かな人間を見つめている。
≪キリマンジャロ≫1984年
≪時速115キロ≫1983年
野生動物のすばらしい世界を美しい絵と物語で描いた吉田遠志の絵本。世界中で読まれ、多くの賞を受賞しました。参加者限定で、展示していない絵本原画や作品を特別に鑑賞できます。
吉田遠志の画業を版画家と家族の視点から紹介します。
そして多色摺木版画の摺りの過程を実演。世界レベルの技を目の前で見られる貴重な機会です。
かわいい動物たちの絵を描いてあげよう! 大学生、高校生や有志、企業による楽しいワークショップもたくさんあるよ。
新版画から一線を画した吉田博、その伝統を受け継いだ遠志との関係や、遠志独自の世界感などをご紹介します。
大切な家族、ペットまたは遠志作品をモデルにして人形をつくりましょう。石塑粘土を使うので、小さいお子様でも気軽に参加可能! 制作と着色の2回の参加で完成です!
吉田遠志が作品に込めた思いは、「平和」「共存」。野生動物の気高さがありのままの、吉田遠志の作品を大画面に投影しながら、絵本の朗読、作品にちなんだ音楽をお楽しみください。
ハガキサイズの単色または2色刷りの作品を1点作成します。①下絵を仕上げる ②版下を版木に写し取る ③版木を彫る ④版木を摺る の手順で進めます。はがきサイズの下絵は事前に描いてきてください。できあがった版木、作品はお持ち帰りいただき、ご自宅で増刷してください。材料や道具等は用意します。
1966年に吉田遠志が制作した映画『日本の木版画』は常時上映。吉田遠志の初図録や、吉田遠志の版画を網羅した作品集、絵葉書のほか、吉田遠志の作品や吉田版画アカデミー会員の珠玉の作品などを販売。
丸山晩霞記念館 東御市文化会館併設
500円(高校生以上)
団体、身障者割引あり
第一部 2024.09.14 (土) ~ 10.20 (日)
第二部 2024.10.24 (木) ~ 12.01 (日)
9 月 17 / 24 / 25 / 30日
10月 7 / 15 / 21 / 22 / 23 / 28日
11月 5 / 11 / 18 / 25 / 26日
9:00 〜 17:00(最終入館 16:30)