丸山晩霞記念館

心にしみる淡く透き通る風景 水彩の明星 心にしみる淡く透き通る風景 水彩の明星

2021年10月30日(土) 〜12月26日(日)

丸山晩霞・大下藤次郎・三宅克己・吉田 博
丸山晩霞≪高原の秋草≫1895-98年当館蔵倉沢コレクション
丸山晩霞≪帰路≫
丸山晩霞≪春の村≫
吉田博≪ポンシデレオン旅館の中庭≫
吉田博≪朝≫
三宅克己≪淙々園遠望(伊豆山)≫
大下藤次郎≪尾瀬≫
大下藤次郎≪檜原湖の秋≫
丸山晩霞≪高原の秋草≫1895-98年当館蔵倉沢コレクション
丸山晩霞≪帰路≫
丸山晩霞≪春の村≫
吉田博≪ポンシデレオン旅館の中庭≫
吉田博≪朝≫
三宅克己≪淙々園遠望(伊豆山)≫
大下藤次郎≪尾瀬≫
大下藤次郎≪檜原湖の秋≫

企画展について

心にしみる淡く透き通る風景 水彩の明星

丸山晩霞、大下藤次郎、三宅克己は「水彩画専門」を公言し、互いに影響を受けながら切磋琢磨し、ときには独自の方向に歩みながら、揺れ動く時代の中で水彩画の世界を切り拓いていきました。また彼らは後進の指導や水彩画文化の普及ため、指導者、教育者としても大きな影響力を発揮しました。
このことから、彼らは「水彩の三明星」と称されたのです。本展はこの三明星に深い関わりをもち、天才的な画才を発揮した吉田博を交えて約120点の作品を展示します。
今回ご覧いただける作品は、文字通り「淡く透き通る」風景水彩画です。その静寂に満ちた画面からは、かすかな音が聞こえるような気がします。風のよそぎ、せせらぎ、雨音、鳥や虫の声、遠くの語らい…。
これらの「音」が静寂をより一層際立たせているのです。きっと皆さんの記憶の断片を呼び起こすことでしょう。でも、それは「いつかどこかで見たような」風景(デジャヴ)、幻であるかも知れません。
本展は、丸山晩霞没後80年・当館の開館15周年を記念した展覧会で、信州にきわめて縁の深い「水彩の明星」が一堂に集います。さらに今回は長野県では初めて島根県立石見美術館所蔵の大下藤次郎作品を多数展示する貴重な機会でもあります。
ぜひ、美しきみづゑを心ゆくまでご覧ください。 ※ 一部入替を行う予定です。また丸山晩霞関連作家の作品も参考展示いたします。

丸山晩霞≪春の日≫ 1898年

丸山晩霞≪春の日≫ 1898年

三宅克己≪風景≫ 明治〜大正期 府中市美術館蔵

三宅克己≪風景≫ 明治〜大正期 府中市美術館蔵

吉田博≪府中≫府中市美術館蔵

吉田博≪府中≫府中市美術館蔵

大下藤次郎≪穂高山の残雪≫ 1907年 島根県立石見美術館蔵

大下藤次郎≪穂高山の残雪≫ 1907年 島根県立石見美術館蔵

作家紹介

丸山晩霞1867年〜1942年BANKA MARUYAMA

信濃国小県郡祢津西町(現東御市)生まれ。1888年本多錦吉郎の彰技堂に学ぶ。1895年頃吉田博で出会い、水彩画家を目指す。1900年鹿子木孟郎、満谷国四郎、河合新蔵と渡米し各地で展覧会を開催し大成功。そのままヨーロッパに渡り、1901年帰国。太平洋画会設立に参加。1905年大下藤次郎と日本水彩画会研究所で水彩画の指導、普及に関わる。1911年2回目の渡欧。1913年日本水彩画会創立。1936年日本山岳画協会創立。1942年死去。初期から中期にかけて描いた田園、山岳、農村風景には、丸山晩霞の郷里や自然への思いが感じられる。

大下藤次郎1870年〜1911年TOJIRO OSHITA

東京生まれ。中丸精十郎、原田直次郎に学ぶ。三宅克己を知り、以後水彩画家を志す。1898年頃丸山晩霞を知る。太平洋画会設立に参加。1905年に雑誌『みづゑ』を発刊、1907年には日本水彩画会研究所を設立し、全国で水彩画教育や後進の指導にあたる。特に湖水の風景を好んで描き、独特の静寂感の漂う作品を制作した。1911年42歳で急逝。多くの作品は島根県立石見美術館に収蔵されている。

三宅克己1874年〜1954年KOKKI MIYAKE

徳島県生まれ。大野幸彦、原田直次郎に洋画を学び、アルフレッド・パーソンズの水彩画に魅せられ水彩画家を志した。1897年に渡米し、日本から携行した水彩画を完売、その売上でヨーロッパへ渡り、帰国。この渡航手段が丸山晩霞、吉田博、大下藤次郎ら当時の画学生らに大きな影響を与える。黒田清輝の白馬会に参加。1899年長野県小諸に移り、丸山晩霞、島崎藤村と親交を結ぶ。光風会創立会員、文展や帝展などにも出品。晩年は神奈川県真鶴町に住んだ。1951年日本芸術院恩賜賞を受賞。多くの作品は、徳島県立近代美術館などに収蔵されている。

吉田博1879年〜1950年HIROSHI YOSHIDA

福岡県久留米市生まれ。1894年三宅克己に勧められ上京、小山正太郎の不同舎に入門。当時より「絵の鬼」と呼ばれ誰よりも研鑽に励んだ。丸山晩霞と知り合い山岳風景に憧れを持つ。1899年中川八郎と渡米、各地で展覧会を開催し大成功を収める。帰国後は太平洋画会設立に参加、黒田清輝の白馬会と対抗する。水彩、油彩を問わず徹底した研究により多くの名作を残している。大正期から木版画の制作を手がけ、世界にその名を知らしめた。

イベント・体験

音楽MUSIC

展覧会コラボコンサート「心にしみる音」

展示作品からイメージしたプログラムで構成します。みなさんの心に浮かぶのはどんな景色や想いでしょう…。なお、感染状況により内容などが変更となる場合がございます。

  • 神原恵里子(ピアノ)神原恵里子(ピアノ)
  • 近藤 聡(ヴァイオリン・ヴィオラ)近藤 聡(ヴァイオリン・ヴィオラ)
  1. 日 時10月31日(日) 開演15:00 料 金¥1,000(入館料込)
  2. 定 員70名 チケット9月30日より東御市文化会館にて発売
  • 神原恵里子(ピアノ)神原恵里子(ピアノ)
  • 近藤 聡(ヴァイオリン・ヴィオラ)近藤 聡(ヴァイオリン・ヴィオラ)

体験EXPERIENCE

祢津名勝ウォーク秋の風情と
歴史を楽しもう!
  • 丸山晩霞≪祢津風景≫丸山晩霞≪祢津風景≫

丸山晩霞の故郷・東御市祢津地区には丸山晩霞が描いた時代の佇 まいや風情が残る一方、今ではワイン用ぶどう畠も広がります。 丸山晩霞ゆかりの名勝と晩秋を味わいながら、俳句を詠んだり、 スケッチしたり…。終了後は展覧会をごゆっくりどうぞ!

  1. 日 時11月6日(土) 9:00〜13:00 料 金入館料500円のみ
  2. 定 員15名 申 込0268-62-3700(要予約)
  • 丸山晩霞≪祢津風景≫丸山晩霞≪祢津風景≫

トークTALK

ギャラリートーク
  • ギャラリートーク

出展作家や時代背景などを、当館館長が楽しく解説いたします。

  1. 日 時毎週日曜日11:00〜(約30〜40分) 料 金入館料のみ
  • ギャラリートーク

展示EXHIBIT

みんなの
水彩画コーナー

長野県東信地域の有志の皆さんの作品や小学 6 年生の卒業制作などを展示します。

  1. 期 間会期中 料 金無料
  2. 場 所文化会館ロビーにてパネル展示

その他OTHER

特設ショップ&塗り絵コーナー
  • ギャラリートーク

会場内に特設ショップ、丸山晩霞のデッサンをもとにした塗り絵 コーナー(無料)などを設置します。

  1. 期 間開館中常時 料 金無料
  • ギャラリートーク

開館時間・入館料

開館時間
9:00 ~ 17:00 (最終入館 閉館30分前)
入 館 料
高校生以上 500円 15名以上団体 400円 / 障がい者割引 300円 (同伴者1名も同額)
展示期間
2021年10月30日(土) 〜 2021年12月26日(日)
休 館 日
2021年11 月 1・4・8・15・22 ・24・29 日 /
12 月 6・13・20 日

アクセス

〒 389-0515 
長野県東御市常田505-1 東御市文化会館内

TEL 0268-62-3700 / FAX 0268-62-3262

《お車》上信越道東部湯の丸インターから 2 分  
《鉄道》しなの鉄道「田中」駅下車。徒歩 15 分

感染対策について

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東御市産ワインやおすすめグルメがたくさん!
海野宿、天下無双力士「雷電」史跡、湯の丸高原、温泉、芸術むら公園もオススメ。
東御市の観光情報は「信州とうみ観光協会」のウェブサイトをご覧ください。

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